麦焼酎発祥の地・壱岐島!創業1900年、部屋付き酵母と常圧蒸留が織りなす極上の熟成
壱岐の華
2026.6.26
麦焼酎発祥の地・壱岐島!創業1900年、部屋付き酵母と常圧蒸留が織りなす極上の熟成
長崎県の壱岐島にある「壱岐の華」をリポートするのは、登録者数9万人!「サケラボチャンネル」のカイさんと、飲めるタレント福島あかりさんです!
「麦焼酎発祥の地」として、その名を全国の焼酎ファンに轟かせる長崎県の壱岐島。この島で作られる「壱岐焼酎」は、国の地理的表示(GI)に指定されている世界的なブランドでもあります。そんな麦焼酎の原点とも言えるこの島で、創業1900(明治33)年という長い歴史を誇り、昔ながらの製法を頑なに守り続けているのが「壱岐の華(いきのはな)」。代々受け継がれてきた「部屋付き酵母」と、癖が強いからこそ熟成のポテンシャルを秘めた「常圧蒸留」にこだわる名門蔵をご紹介します。

「長年蓄積してきた発酵用の部屋にいる菌(部屋付き酵母)がお酒の味に作用してきます」と長田さんが話します。
壱岐焼酎の絶対ルール
「壱岐の焼酎は、必ず米麹を使わないといけないというのがルールで決まってる地域なんですよ」。営業企画の長田貴大(ながたたかひろ)さんが説明すると、カイさんが「徹底してて良いですね!」と驚きの声をあげます。 一般的な「麦焼酎」は麦麹で造られることが多く、一方で壱岐焼酎は「米麹1:麦2」の割合で仕込まれるため、お米の優しい甘みと麦の香ばしさが絶妙なバランスで共存しているのが最大の特徴です。「もし壱岐で芋焼酎を造ったとしたら、ラベルから「壱岐」という文字をすべて削除しなければいけません。それくらい徹底し、文化財のように扱っています」と長田さんが胸を張ります。

回転式のドラム状タンクで麦などの原料を入れ、撹拌や温度管理をしながら発酵させる「ドラム発酵タンク」。
癖を強みに変える常圧蒸留
「壱岐の華」を語る上で欠かせないのが、全体の8割の生産を占める「常圧蒸留」という製法です。近年のすっきりと飲みやすい焼酎は「減圧蒸留」で造られることが多い中、あえて昔ながらの常圧蒸留にこだわる理由とは何なのでしょうか。「常圧ですと、原料本来の個性が強く出ますが、熟成により変化を楽しめます。3年ものと5年もの。年数が違うだけでも味が違い、変化を楽しむことができます」と長田さん。出来たての荒々しく複雑な味わいが、数年の時を経て角が取れ、アルコールと水が丸く溶け合うことで、得も言われぬマイルドで重厚な旨味へと進化するのです。

全体の8割を占めるという自慢の「常圧蒸留機」。これが癖のある奥深い味わいを生み出すエンジンとなります。
熟成がもたらす魔法の変化
いざ試飲のコーナーへ! まずはタンクで熟成された無色透明の焼酎を飲み比べます。2年熟成の『壱岐の華』を口に含むと、「うわ、めちゃくちゃ美味しい!甘くてまろやかで、トロみや重厚感を感じますね」とカイさん。米麹由来のしっかりとした甘さと麦の香ばしさに感動です。 続いて、同じ原酒を5年間タンクで寝かせた『嘉助(かすけ)』を試飲。「ああ!香りが全然違う!」と福島さんが言えば、「味がすごくまとまって飲みやすくなっていますね」とカイさん。熟成によって丸みを帯びたまろやかさに一同驚愕します。「年数が経つほど均等にアルコールと水が混ざり合い、刺激感が取れてマイルドになるんです」という長田さんの言葉通り、年数によって違う魔法の味を舌で直に感じることができます。

「タンク熟成のお酒は、米の甘みと麦の香ばしさを最大限に引き出すために、お湯で割って香りの変化を楽しむのがベストです」と長田さん。
バニラ香る魅惑の琥珀色
タンク熟成の焼酎も個性的で素晴らしいですが、ホワイトオーク樽で5年間寝かせた琥珀色の焼酎『海鴉(うみがらす)』を味わったカイさんは「バニラのようなリッチで甘い香りがします!」と大絶賛。さらに十年熟成『尋ね鳥』を口に含んだカイさんは、「南国フルーツっぽいニュアンスもあってめちゃくちゃ美味しい!」と、極上のウイスキーを飲んでいるかのような多幸感に浸っていました。「樽で熟成した焼酎ですので色が付き、ウイスキーに近い味わいになっています。よって、お湯で割るよりはソーダ割り、水割り、またはロックがいいですね」と長田さんがおすすめの飲み方も教えてくれました。

ホワイトオーク樽で5年熟成された『海鴉』。口に含むとバニラの香りが広がり心地よい気分に。
さらに魅力を伝えたいという使命感
長田さんにとって酒造りとは。「壱岐の焼酎造りを通して、長崎の魅力をどんどんアピールしていかなければという使命感があります」と長田さん。これからも個性ある焼酎を造っていきたいという熱い気持ちが伝わってきます。代々大切に受け継がれている、「部屋付き酵母」が息づく静かな蔵の中で、麦と米が織りなす極上の熟成は、今日もゆっくりと時を刻み続けています。
▶︎ 本編動画を見る(巡ろう、長崎の至福の一杯。酒マニア第32話)
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