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長崎地区

異国情緒漂うレトロな街並み。歴史が刻み込まれた建造物。豊富な海と山の幸。味わい深い独特な食文化が長崎地区の魅力。

長崎地区

異国情緒漂うレトロな街並み。歴史が刻み込まれた建造物。豊富な海と山の幸。味わい深い独特な食文化が長崎地区の魅力。

地域を知る

2023.10.9

異国情緒漂うレトロな街並み。歴史が刻み込まれた建造物。豊かな自然が織りなす美しい景観。豊富な海と山の幸。味わい深い独特な食文化。「唯一」がもたらす長崎地区の魅力。

長崎市
海外と日本の文化が溶け合う長崎市。江戸時代に日本で唯一の貿易拠点だった「出島」から始まった。街を歩けば、ヨーロッパや中国の影響を受けた洋館や唐寺が立ち並び、当時の歴史を色濃く物語る。多種多様な祭りが年中行われ、独自の食文化を育んだ長崎市には、世界と日本の文化が溶け合っている。
長崎市 長崎市 長崎市
西海市(さいかいし)
長崎市と佐世保市の中間に位置し、半島の西側にはダイナミックな五島灘(外海)、東側には穏やかな大村湾(内海)に面しており、表情の異なる二つの海に囲まれ、美しく豊かな自然景観が自慢の西海市。そんな美しい景観を望む地に、暮らす人々の日常に茜色の夕陽が溶け込んでいく様は、すべての人に感動をもたらす。
西海市(さいかいし) 西海市(さいかいし) 西海市(さいかいし)
西彼杵郡(にしそのぎぐん)
北に大村湾が広がり琴ノ尾岳や丸田岳といった山々をも堪能できる、景観豊かな長与町・時津町。長崎市中心部から約10km。住まう人々の暮らしと自然が調和し、温泉も愛される風光明媚なこの街へ。
西彼杵郡(にしそのぎぐん) 西彼杵郡(にしそのぎぐん) 西彼杵郡(にしそのぎぐん)

長崎県の西南部に位置する長崎市。福岡県博多駅から新幹線で1時間半、車では2時間。ノスタルジックな路面電車に乗り込み、旅が始まる。

風土

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平和公園(長崎市)
平和公園(長崎市)
祈りのシンボル「平和祈念像」世界平和への願いを込められて作られた公園には、ゆったりとした時間が流れる。平和の尊さを感じる憩いのスポット。
出島(長崎市)
出島(長崎市)
徳川幕府の命により建造され、唯一の貿易拠点として日本を支えてきた人工の島。復元整備が進められた今、タイムスリップしたかのような空間が堪能できる。
グラバー園(長崎市)
グラバー園(長崎市)
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である旧グラバー住宅を含めた貴重な伝統的建造物が集まる異国情緒溢れる園内。偉人たちも魅せられた、稲佐山や長崎港を一望できる眺望も魅力的。
大浦天主堂(長崎市)
大浦天主堂(長崎市)
「信徒発見」の舞台。ステンドグラスの優しい光に包まれ、まるでヨーロッパへ訪れたかのように感じさせる。世界遺産「大浦天主堂」
ランタンフェスティバル(長崎市)
ランタンフェスティバル(長崎市)
長崎の冬を彩る一大風物詩。中国の旧正月を祝うために始まった祭り「ランタンフェスティバル」街が温かいランタンの光と包まれる。
日本一小さな公園(西海市)
日本一小さな公園(西海市)
西海市五島難に浮かぶ「松島」にある「日本一小さな公園」。柵で囲われた小さなスペースには、自然木のベンチとシェロの木のみ。目の前には雄大な海が広がり、水平線に沈む夕日を眺める事ができる。

長崎地区

美食を知る

WISDOM OF FOODS

カステラ

長崎で必ず食べてほしい。本場のカステラ

シャリッとしたザラメ。しっとりと、深く、濃厚な甘さ。どこか懐かしさを感じる長崎カステラ

 

▶【450年の歴史 伝統を受け継ぐ長崎カステラ】
▶︎【本場長崎で、今も昔も愛される理由】
▶︎【喫茶店で選ぶのは、黄金色に輝くカステラ】

 

450年の歴史 伝統を受け継ぐ長崎カステラ

450年前ポルトガルから伝わった南蛮菓子。独自の進化を遂げた銘菓、長崎カステラ。歴史と共に熟練の知恵を受け継いだ老舗の製法は、世界に誇れるカステラの地位を確立させた。

本場長崎で、今も昔も愛される理由

卵・糖・小麦粉、水飴というシンプルな原材料だが、職人のこだわりの伝統製法により各店特徴があり奥深い。老舗カステラ専門店の多くが、全ての工程を手作業で行う。その職人技こそが、愛される理由だ。

 

喫茶店で選ぶのは、黄金色に輝くカステラ

異国情緒あふれる街並みの散策途中、レトロな喫茶店でひと休み。カステラとコーヒー、ロマンチックな雰囲気に酔いしれる。そんな、長崎旅でしか味わえない格別なティータイムを、是非。

ちゃんぽん・皿うどん

長崎旅行に欠かせないグルメ 長崎ちゃんぽん

新鮮な海の幸、かまぼこ、たっぷりの野菜に、肉を強火で炒める・・・香ばしさと、シャキシャキ食感。鶏ガラと豚骨の黄金比が生みだす極上スープ。長崎自慢のもっちり麺に絡めて、つるっと、ごくっと喉ごし。全てが絶妙な調和。

 

▶︎【始まりは若者への愛】
▶︎【長崎自慢のもっちり麺と極上スープ】
▶︎【麺で味わう皿うどん】
▶︎【長崎ちゃんぽんは長崎で食べるから美味しい】

 

始まりは若者への愛

明治末、長崎には多くの中国人留学生が渡航してきていた。彼らに栄養満点でお腹いっぱいの美味しいご飯を安く食べさせてあげたいと、福建省出身の中華料理店「四海樓」の初代店主陳平順氏が、福建料理の『湯肉絲麺(とんにいしいめん) 』 をベースに完成したメニューが、今日の長崎ちゃんぽんのルーツ。

 

長崎自慢のもっちり麺と極上スープ

麺は“唐灰汁(とうあく)”という長崎独自のかん水を入れて仕上げる。中華麺とは異なる、独自の風味とふっくらモチモチとした絶妙な歯応えを生み出す。

長時間煮込んだ鶏ガラと豚骨をブレンド。野菜や魚介から旨味が染み出し、コクがありながらも後味のさっぱりした上品なスープに仕上がる。ところ変わり小浜温泉のちゃんぽんは、地元地元橘湾でとれた海鮮を具に出汁に使用し、あっさりとしながらコクのあるスープが極太のもっちり麺。土地の食材を活かした独自のちゃんぽんが点在する。長崎を旅しながら、各地の食材を感じてみてほしい。

麺で味わう皿うどん

長崎の皿うどんは、ちゃんぽんの生みの親、陳平順氏が考案。始まりは「太麺皿うどん」。ちゃんぽんで使う太麺をスープを染み込ませながら炒める。焼き目は香ばしく、もちもちの歯応えの太麺に絡みつくスープのコクが堪らない。その後「細麺皿うどん」が登場。極細の麺をカリカリに揚げた麺にとろみのついたあんを絡めて食べる。

カリッとした食感と鼻に抜ける香ばしさがなんとも言えない。絡まった餡(あん)のコクが、クセになる。

長崎皿うどんは長崎で食べる意味がある

多くの長崎県民は金蝶ソース(長崎生まれのウスターソース)や、お酢をかけてマリアージュする。味変し最後まで23度美味しく食べるのが長崎流。今までの皿うどんの常識が覆るかもしれない。

長崎とらふぐ(戸石ふぐ)

養殖生産量は日本一!長崎とらふぐ

「白身の王様」と呼ばれる高級魚とらふぐ。長崎県は長崎市(戸石)、佐世保市(九十九島)、松浦市(鷹島)をはじめ日本有数のとらふぐ養殖産地で、実は「下関唐戸魚市」や関西を中心に全国1位の取引実績を誇っている。魚類の中でも養殖が難しいと言われるとらふぐだが、厳しい審査を受けた業者のみが生産しており、安心・安全に食べられる。ほんのりと飴色がかった身は天然に近いプリプリとした食感が特徴。栄養価の高い高品質の餌を食べて育ち、毎日健康管理を入念に行うので、品質は抜群。

他のご当地料理

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卓袱料理
卓袱料理
卓袱(しっぽく)料理とは、和・華・蘭の料理が“日本化”した長崎発祥の宴会料理で、円卓を囲み味わうということが大きな特徴。
角煮まんじゅう
角煮まんじゅう
卓袱料理のなかの一品、東坡肉(とうぽうろう)を「もっと手軽に」「よりおいしく」と考えられて角煮まんじゅうが出来上がった。
胡麻豆腐
胡麻豆腐
当時砂糖は貴重とされていたが長崎の玄関口出島では、砂糖を沢山輸入出来た為、長崎では「甘い」独自の食文化が育った。胡麻豆腐も甘くスイーツ感覚で食べることができる。
長崎びわ
長崎びわ
粒が大きく、甘みと果肉の柔らかさが特徴の長崎びわは、かつて出島の一粒の種から始まり、長崎市茂木地区を中心に全国1位の生産量を誇る。(令和3年産果樹生産出荷統計)
長崎トマト
長崎トマト
17世紀末にオランダから長崎に伝わったとされるトマト。各地で生産されるが西海の島で育ったブランドである大島トマトは糖度8.0度以上で出荷され、粘りのあるしっかりとした果肉が特徴で、フルーティーで甘みと酸味がしっかりとしたトマト本来の美味しさが感じられる。

長崎地区

絶景を知る

WISDOM OF SCENERY

軍艦島(長崎市)

世界遺産 滅びゆく海上都市「軍艦島」(長崎市)

数多くの映画やドラマロケ地にもなった、日本の近代史を支えた廃墟の島。長崎港から船で約40分の沖合に浮かぶ人工島「軍艦島」島の全体像が軍艦に似ていることから「軍艦島」と呼ばれる。明治~昭和にかけて海底炭鉱で栄え、最盛期には5,000人以上の人たちが暮らしており、1974年の閉山まで、日本の近代化を支えてきた。この島へ、最盛期の人々の裕福な暮らしぶりを上陸ツアーで感じたい。

 

1000万ドルの夜景(長崎市)

「世界新三大夜景」に再認定された1,000万ドルの夜景。

その美しい展望を求め稲佐山山頂を目指すなら、是非「稲佐山ロープウェイ」で訪れて欲しい。麓から展望台へと向かうロープウェイのゴンドラは、ゆっくりと景色を堪能できるよう全面がガラス張りになっている。頂上に近づくにつれ、徐々に視界がひらけてくる。民家との距離も近く、山頂からの眺めとは違う、より鮮明な輝きを楽しむことができると、地元の方をはじめ観光客にも人気のスポットだ。揺れも少なく快適。機能と美しさを兼ね備えたゴンドラのデザインにも、是非注目してみて欲しい。

彩り煌めく眼鏡橋(長崎市)

1634年興福寺の禅師により建設。川面に映る影が双円を描き「メガネ」に見えることからこの名前がついた。国指定重要文化財であり、現存最古のアーチ型石橋。日本三名橋に数えられ趣ある佇まいだが、長崎の冬の風物詩、ランタンフェスティバルの時期にはより一層華やかに。色鮮やかなランタンが川に灯り、圧巻の輝きに息を呑む。梅雨時期(6月中旬~7月上旬)には、紫陽花(おたくさ)まつりが開催され、色鮮やかに咲き誇る紫陽花を眺めながらの散策は格別。護岸に埋まっている、恋が叶うとされるハート型の石はSNSでも話題に。散策途中に是非チェックしてみて欲しい。 

外海(長崎市)

作家の遠藤周作の原点となった小説、「沈黙」の舞台となった外海地区は、長崎市の北西に位置し、市中心部から車で約50分、約40kmの距離。豊かな自然と美しい風景、世界遺産、キリスト教弾圧に屈することなく信仰を続けた祈りの歴史と文化残る地区。長崎市の南端~東端を繋ぐ海沿いの道は、どこからでも美しい夕日を眺めることができる為、長崎サンセットロードと呼ばれる。絶景と文化を満喫できるドライブコース。