レストラン併設の小さな醸造所。魔法の酵母によって生まれる、フルーツのように甘い麦汁
O/A NAGASAKI CRAFT BEER
2026.7.27
レストラン併設の小さな醸造所。魔法の酵母によって生まれる、フルーツのように甘い麦汁
長崎市目覚町(めざめまち)にある「O/A NAGASAKI CRAFT BEER」をリポートするのは、登録者数7万人!「グルメ旅YouTubeとももぐ」のトミーさんと、関西を中心に活躍するモデル・カウンセラーの濱田隼人さんです!
O/A NAGASAKI CRAFT BEERは、工場で造ったビールを全国に販売したり、隣のレストランでも提供したりしています。店名である「O/A」というユニークな名前には、英語の「Our(私たちの)」、ビールの上にふんわり乗る「泡」、そしてこの町・目覚町にちなんだ「Awake(目覚め)」という、3つの素敵な意味が込められていました。そんなロマンチックな名前を持つこの場所で、どのようにして極上のクラフトビールが造られているのか。醸造士の熱い想いに迫ります。

ピカピカの醸造ステンレスタンクが並ぶ醸造所の先にレストランが見えます。
麦芽とお湯から生まれる甘い麦汁
「ビール造りは、実はお米とお湯を混ぜてお粥をつくることと同じなんです」。醸造士の分かりやすい解説に、ビール大好きな隼人さんも身を乗り出します。 大麦を発芽させた“麦芽”をお湯に混ぜて“マッシュ”と呼ばれるお粥状にし、麦芽自身の持つ酵素の力でデンプンを糖に変えていきます。それをろ過して煮込むことで、酵母の餌となるとっても甘い麦汁(ばくじゅう)が完成するそう。「酵母の餌となるこの麦汁は、びっくりするくらい甘いんですよ。糖度としてはメロンやイチゴといったフルーツと同じくらい。美味しい!を通り越して、甘っ!ってなりますよ」と醸造士は語ります。ビール=苦いというイメージからは想像もつかない事実に、ビールの未知なる世界へと扉が開きます。

麦芽をそのまま試食。「このまま朝ごはんにシリアルとして食べられそう!」とトミーさんと隼人さん。噛むほどに広がるコクのある甘みに驚愕。
大手のビールとクラフトの違い
「一般的にコンビニに置いてある大手さんのビールは、ラガー酵母と言って、低温で発酵するスッキリした味わいが特徴です。さらにろ過工程で酵母を取り除くことで、あのピカピカに澄んだビールになっています」と醸造士。「上澄みだけを取るとやっぱり味わいっていうのが変わってくるんですか?」とトミーさんの質問に、「そうですね。やっぱり酵母が入っていないのですごくスッキリですね。我々のビールは、多少の酵母が残ることで、アミノ酸のふくよかな味わいに厚みをもたらしてくれるんです」と、その違いを熱く語ってくれました。

酵母は生き物。スッキリ飲みやすい大手の「ラガー酵母」と、フルーティで香り深い「エール酵母」があると、醸造士が丁寧に説明。
注ぎ方で変わる口当たり
実はこちらのO/A NAGASAKI CRAFT BEER、ビールを飲む時の注ぎ方にも徹底したこだわりがあります。レストランが併設されているからこそ、料理に合わせて炭酸の具合を完璧にコントロールして提供してもらえるのです。「基本的には注ぎ方というよりも、炭酸がどれだけ抜けたかですね。グラスを斜めにして泡立たないように注いであげると、炭酸が抜けないのでバキッと喉越しのいいビールにできますが、逆に2度・3度とグラスに衝突させて炭酸がある程度抜けるような注ぎ方すると、逆にまろやかな飲み方になります」と醸造士。「注ぎ方で味わいも変わってくるんですねえ。むちゃくちゃ奥深いわ~」と トミーさんも感心しきりです。併設する「BEER PUB&CAFE AWAKE」では、そんなフレッシュで特別なクラフトビールを味わうことができます。

隣りに醸造所を持つレストランであれば、注ぎ方までコーディネートしやすくなるというメリットも。
新たな相棒「速醸酵母」
「O/A NAGASAKI CRAFT BEER」は小さな設備だからこそ、醸造士が一人で最初から最後まで完全にコントロールできるのが強み。しかし、クラフトビールの世界も日々技術革新が進んでいます。醸造士が目を輝かせて語ってくれたのが、速醸酵母(そくじょうこうぼ)という魔法のような微生物の存在でした。「ビールの発酵ですが、通常は大体1週間から10日は絶対にかかります。しかしこの速醸酵母は1日で発酵が終わってしまうんです」と醸造士が驚異的な特徴を解説。扱いには失敗を繰り返すほどの難しさがあるそうですが、腕の良い醸造士がいれば、工場の規模を大きくしなくても、限られた設備でより多くの人へ美味しいビールを届けることを可能にする“革命的な酵母”なのだそう。

「酵母が吐き出すゲップが炭酸ガスなんです」と速醸酵母が活動するタンクの栓を開けると、シューッという想像以上の音が!「おお、生きてる!」とトミーさん。
製造から瓶詰めまで一貫した手造り
出来上がったビールはフレッシュなうちに瓶詰め作業。「1時間で50本ぐらいですね」と、一人で作業する醸造士が答えると、「それはそうですよね」と隼人さんが労いの言葉をかけます。最初から最後まで本当に丁寧に作業を行う醸造士の姿を見て、「飲む時も大切に味わいたくなります」とトミーさん。O/A NAGASAKI CRAFT BEERには、醸造士の愛が確かに宿っていました。
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