地元長崎の食材に寄り添ったワイン造り。生産者、料理人、双方からの観点を活かして。
小浜温泉ワイナリー
shop & restaurant 小浜ワイン食堂
川島 貴宏
2024.2.5
生まれ育った地元(小浜)への恩返しがしたい
私は長崎県雲仙市小浜町で生まれ育ちました。
小浜町を離れ、大阪、イタリア、長野で料理やワイン醸造の知識を学びました。
いずれは地元である小浜町でお店を出したいと考えておりましたので、2020年の4月にUターン。これまでの経験やノウハウを活かし、2021年にワイナリーを開業。小浜の土地、人々と地域に寄り添ったワイン造りが出来る喜びを日々感じております。地元に恩返しをしたいという強い思いから、長崎県産の食材にこだわり醸造し、長崎県の食材に合うワインに仕立てています。
生産者としてブドウを育てながら、料理人としてワインに合う料理研究にも日々奮闘中です。
苗木からのぶどう造り
小浜の耕作放棄地をブドウ畑にして、苗木からブドウを育てています。
現在、ブドウの木は生育半ばで、木に栄養がいくように実を小さなうちに収穫し、幹を太くする作業中です。先ずは長崎県内産のミカンとブドウを仕入れてワインを製造してきました。
2022年11月にリリースされた長崎ヌーヴォーは、初めて自社の畑で出来たブドウを混ぜ合わせて造り上げる事が出来ました。
製造できる量はまだ少ないですが、1つ1つ手作業で丁寧に仕上げています。
生産者、料理人、双方の想いを形に
日中はブドウ畑の手入れ、醸造をし、夕方からはイタリア料理店のシェフとして料理を提供しています。小浜ワイン食堂では長崎県産の食材にこだわり、自社で醸造したワインに合うように調理し提供しております。サッパリとフルーティーな味わいのみかんワインはイタリア料理との相性抜群です。
ワインはワンシーズン毎に味が決まります。
長く寝かせて飲むワインもありますが、自社のワインは瓶内二次発酵で製造しており、購入してすぐに飲む事でフルーティーなワインを愉しめます。
そのままワインとして飲む事はもちろん、料理酒として食材の美味しさを引き立てますので、お好みで楽しんで頂きたいです。
取材日:2023/3/6 ライター: RuRi #ナガサキタビブ