自社ワインに合う味付けと食材選び

イタリア料理とワイン造りを学び、故郷にお返しがしたいという思いで地元にＵターンしてきました。
今は、自らが手掛けた自社栽培のブドウやみかんを使ったワイン造りに奮闘中です。
店で提供する料理のコンセプトとして、自社のさっぱりスッキリとしたみかんワインに合う料理を作るように心掛けており、白身魚や豚肉、鶏肉の料理をメインにしています。
今後も季節ごとに、旬の地元食材を使うようにしていきたいと思っています。

地元が誇る食材をふんだんに使用

雲仙の伝統食として親しまれている「じてんしゃ飯の素」のイリコと乾燥野菜の出汁を利用してリゾットにしました。
「じてんしゃ飯の素」が混ぜ込みご飯の素として製造されており、イリコ、ニンジン、ゴボウ、シイタケの良いお出汁がお米にとっても合いますね。
また、長崎県は、じゃがいもの生産地全国第2位ということもあり、種類も豊富で質の良いじゃがいもが多いと感じます。
今回は、煮崩れしにくい「ながさき黄金」を取り入れ、形と食感を残すために、お米とは別に煮込み混ぜ合わせました。
長崎らしさを表現するために、衣には島原素麺を使用しカラリと揚げました。

自社のみかんワインを取り入れたマリナーラソース

アランチーニとはシチリア名物のライスコロッケで、小さなオレンジという意味があります。
見た目がオレンジのように、小さくまん丸に可愛らしく表現しました。
ソースのトマトとの相性が抜群な、サッパリとフルーティーな味わいの自社のみかんワインが味の決め手です。
外側のパリパリ食感の島原素麵の衣と、内側のチーズと、ながさき黄金のしっとりとしたじてんしゃ飯のリゾットに、マリナーラソースが良く合いました。

じてんしゃ飯の素と「ながさき黄金」のアランチーニ

チーズとながさき黄金の食感が味わえる、じてんしゃ飯の素の出汁で作ったリゾットのライスコロッケにしました。
自社のみかんワインを使用し、マリナーラソースを絡めたアランチーニに仕上げました。

取材日：2023/3/6　ライター： RuRi　#ナガサキタビブ