他のジャガイモとは一線を画す
「ながさき黄金」の良さを広めたい
荒木農園
荒木 一伸
2024.1.22
ながさき黄金の特徴に2度驚き、栽培を開始
家業を継ぐ形で農業を始め、もう25年になります。主にジャガイモとタマネギを作っていますが、ながさき黄金の存在は、JAの職員さんに教えて頂きました。でもその時すぐには手に入らず、後に実際に作る事になり収穫した際には、先ずその肉質の黄色味の濃さに驚き、食べてみると、今度は味の濃さに驚き…2度ビックリした感じになりました。彩りも良くホクホクとサツマイモのような甘味があり、栗のような香りがするという、他のジャガイモには無い個性に惹かれて栽培を始めました。
長崎生まれの「ながさき黄金」生産時の苦労と可能性
ながさき黄金は、他のジャガイモに比べ小玉で、収穫量も少ないのですが、種イモの更新をしたり、試行錯誤しながら栽培を続けることで、生産技術も向上してきて、以前よりは大きなサイズで収穫できるようになりました。ながさき黄金は長崎の風土に合うよう、県農林技術開発センターが「インカのめざめ」というジャガイモを品種改良して開発された、長崎生まれのジャガイモです。
茎が固いため風が吹くと折れやすいという難点もあるのですが、地域の個性ある食材として、今後も活躍してほしいです。
地元は観光地である事を活かし、多くの方々に食材の良さとその料理を知って欲しい
以前は地元の仲間達と、大都市に食材のPRに出てた時期もありましたが、地元に目を向けると、小浜は温泉街でもありますし、観光客を対象に発信していけば、地元の農産物の良さも自然と拡散していくのではないかと考えるようになりました。地元の料理人さんが作ったながさき黄金の料理を見た時、「わ~こんな風にしてくれたんだ」「ここまでして貰えると嬉しい」という気持ちになります。そんな長崎の食文化を支える事が出来るよう、日々研鑽を重ね、栽培技術も向上させて、良いジャガイモを作っていこうと思います。
ライター:MILK(#ナガサキタビブ)