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県北地区
大小400余りの島々が織りなす美しい景観が広がり、重要な貿易港であった面影を持ち、独特の食文化と祈りの歴史が残る地。
大小400余りの島々が織りなす美しい景観が広がり、重要な貿易港であった面影を持ち、独特の食文化と祈りの歴史が残る地。
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地域を知る
佐世保市:アメリカの文化と共に発展した多文化都市
平戸市:大航海時代の貿易港、キリシタン文化の初伝来地
松浦市:古代から大陸と日本を結んできた、漁業が盛んな地
東彼杵郡・北松浦郡:波佐見焼と茶畑と棚田が広がる、風光明媚な地域
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美食を知る
アジフライ:「アジフライの聖地」松浦市の新鮮なアジを使用した地元の味
クエ:幻の高級魚、平戸で水揚げされる上品な海の幸を堪能
佐世保バーガー:アメリカ発のハンバーガーの伝来地で独自進化
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絶景を知る
ハウステンボス:ヨーロッパ風のテーマパーク、季節ごとの花とイルミネーション
生月サンセットウェイ:生月島の美しい夕日とドライブコース
やきもののまち:波佐見焼の町、陶器市と野外博物館が魅力
田平天主堂・平戸の聖地と集落:荘厳な教会と潜伏キリシタン関連遺産の集落
2024.1.15
大小400余りの島々が織りなす美しい景観が広がり、重要な貿易港であった面影を持ち、独特の食文化と祈りの歴史が残る地。
- 佐世保市
- 長崎県北部に位置する佐世保市。県北部の中心であり、人口は長崎市に次いで2番目。長崎空港から佐世保駅まで車で約55分の距離。戦後に米軍佐世保基地が置かれ、基地のまちとして発展した佐世保市。アメリカ文化に触発されながら、異国情緒漂う街並みや、佐世保独自の食文化が残る。一方、豊かな自然にも恵まれ「九十九島」と呼ばれる多島海の大自然が広がる。
- 平戸市
- 長崎県の北西部に位置する平戸市。長崎県本土に属する田平町と平戸大橋を結ぶ平戸島を中心に、生月町・度島・的山大島などの周辺の島々から構成されている。長崎駅から佐世保駅へ移動後、佐世保駅からたびら平戸口駅まで電車で約1時間20分の距離。大航海時代にはオランダ東インド会社の貿易拠点となるなど貿易港として栄え、長崎初のキリスト教伝来の地であり、数多くの教会が存在する。市内中心には平戸城がそびえ日本と異国の文化が溶け合う自然豊かな地。
- 松浦市
- 長崎県の北東部に位置、福島・鷹島・青島・黒島・飛島などの島々を含む松浦市。北は玄界灘と伊万里湾に、南は佐世保市、東は佐賀県伊万里市、西は平戸市に隣接し、日本風景街道にも選ばれる自然豊かで穏やかな地。古代から大陸と日本を結ぶ重要な拠点であり、国の史跡に指定された海底遺跡が存在する。また、全国有数の漁獲量を誇る漁港もあり、水産業が盛ん。
- 東彼杵郡(東彼杵町・川棚町・波佐見町)・北松浦郡(佐々町)
- 長崎県のほぼ中央に位置し、大村湾に面した東彼杵町と川棚町、佐賀県との県境に位置する波佐見町の3つの町を含む東彼杵郡。東彼杵町へのアクセスは長崎市から車で約40分、長崎空港から約30分の距離。茶畑が広がる里山、九州のマッターホルンと呼ばれる虚空蔵山、棚田など風光明媚な景観と、全国有数のやきもの「波佐見焼」の地。周辺を佐世保市に囲まれ、長崎県の北部に位置する佐々町。町の中心に清流「佐々川」が流れ、緑と水に恵まれている。
県北地区
美食を知る
WISDOM OF FOODS
アジフライ
「アジフライの聖地 松浦」サクサクの衣と、究極のふっくらさ。極上のアジフライ
◆ 市長の想いが、アジフライの聖地へ導く
◆ 松浦のアジフライ愛】
◆ ソースで2倍に楽しめる
市長の想いが、アジフライの聖地へ導く
日本一のアジの水揚げ量を誇る松浦市(西日本魚市統計)。「松浦市のアジでつくったアジフライは他のアジフライと全然違う!多くの方に松浦のアジとアジフライを食べていただきたい!」と、友田市長の確信と想いにより2019年に「アジフライの聖地」宣言を行い、プロジェクト開始。「松浦アジフライ憲章」で松浦市アジフライの絶対ルールが制定され、2020年には商標登録された。
松浦のアジフライ愛
松浦市(周辺海域も含む)で水揚げされたアジを使用することを始めとし、ノンフローズン又はワンフローズンで提供することまで徹底している。回遊性と居着き(あまり回遊しない)の2種類の新鮮なアジが食材となり、それぞれ漁法が違うためどちらの漁法で獲れた魚を使うかは店主次第。各店主の目利きと腕、アジの調理法のこだわりがそれぞれの味わいを生み出す。
ソースで2倍に楽しめる
とにかく鮮度が高い!お刺身を味わった後は、主役のアジフライ、肉厚で臭みが無くジューシー。アジフライと言えば、「ソース!」タルタルか、ウスターか、それとも醤油か塩か。店主自慢のオリジナルソースも出てきて、アジフライの美味しさが無限にひろがる。
クエ(お鍋・お刺身)
「幻の魚」とも呼ばれる希少価値の高い高級魚
◆ 美食家を唸らせる魚の多様
◆ 味わいも最高級
◆ 平戸で味わうクエ料理
美食家を唸らせる魚の多様
平戸の海は五島灘と玄界灘が交差し、潮流れが速く海岸線が入り組む好漁場。全国有数の天然クエの水揚げ高を誇る。クエは“幻の魚”とも言われ、なかなか釣ることのできない超高級魚。大きいもので50kg体長120㎝にもなる巨大な魚で、非常に力強くどんな釣り糸も噛み切ってしまう為、ベテランの漁師でも苦戦するほど。何日も釣れない日が多く、市場に出回ることが少ないため「幻の魚」と呼ばれる。
味わいも最高級
綺麗な白身は、ほんのり甘みを含んだ上品な味わい。ほどよく脂がのっていながらクセがなく、口の中で旨みが広がる。平戸だからこそ味わえる「クエの刺身」、新鮮でないと時間と共に独特の臭みが出る為、なかなか味わうことができない逸品。
平戸で味わうクエ料理
地元では「アラ」という名で親しまれており、平戸市では漁獲の最盛期には「平戸天然あら鍋まつり」を開催している。全国有数の漁獲量を誇る中、水揚げされるクエのほとんどが都市部に出荷されることから、地産地消の推進のため開催されるようになった。あら鍋は、白身魚でありながらコクのある深い味わい、「フグチリ」に並んで「鍋の王様」と呼ばれている。クエの出汁がたっぷり溶けた鍋、締めも絶品。
佐世保バーガー
アメリカ生まれ、佐世保育ちのご当地料理。
◆ 日本初のハンバーガー伝来の地
◆ でかっ!!愛される地元の味
◆ 条件を満たすと、佐世保バーガー!?
◆ 佐世保バーガーボーイ
日本初のハンバーガー伝来の地
米海軍基地がある佐世保市では、アメリカの文化音楽や食、ファッションなど影響を受けた。アメリカの食文化の代表「ハンバーガー」は、日本で初めて伝来した地。1950年頃、米海軍基地からレシピを聞き作り始めたのがきっかけで、当初は駐留するアメリカ人向けに販売されていた。その後、続々とハンバーガーショップがオープンし、独自のアレンジを遂げ現在の「佐世保バーガー」が出来上がった。
でかっ!!愛される地元の味
こだわりのパティに新鮮な野菜、カリッと焼いたベーコン、卵にチーズ、自家製ソースが大きなバンズに挟まるスペシャルなバーガー。大きく口を開けて、ワイルドにかぶり付くのがオススメ。各店によって、こだわりも味も千差万別。
条件を満たすと、佐世保バーガー!?
2007年に「佐世保バーガー認定制度」が創設され、作り置きではなく「注文してから手作りで作り始めること」「地元の食材を使用」「独自性や主体性がある」「オリジナルソース使用」「佐世保市内に店舗や工場がある」などの条件をクリアすると、マスコットキャラクターの「バーガーボーイ」が店頭に飾られる。あえて認定を取らない老舗店もあり、どの店舗へ行っても唯一無二の味わいが待っている。
佐世保バーガーボーイ
佐世保バーガーのキャラクター「佐世保バーガーボーイ」生みの親はなんと、「それいけ!アンパンマン」でお馴染みのやなせたかし先生。実際にバーガーを食べ、愛情のこもった美味しさをイメージし作ってくれたのだそう。
「佐世保バーガーボーイ」・「させぼのボコちゃん」/(C)やなせたかし・SASEBO
長崎県の食材を使った
料理レシピを紹介!
県北地区
絶景を知る
WISDOM OF SCENERY
ハウステンボス(佐世保市)
長崎県佐世保市にある日本一広いテーマパーク「ハウステンボス」。レンガ造りの建物や石畳の歩道が織りなす中世ヨーロッパの街並みが広がり、1年を通し季節の花々、夜には世界最大イルミネーションが街を彩る。1年間を通し季節のイベントが開催され、大迫力の施設型アトラクションから自然の中に遊び尽くすアトラクション、本格的なエンターテインメント、美術館やグルメスポットまで様々な楽しみが詰まっている。園内には専用クルーザーでホテルへ向かう、ヨーロッパを感じる最上級ホテルを始め、コンセプト別に5つのオフィシャルホテルがあり、リゾートステイを楽しめる佐世保を代表するスポット。
生月サンセットウェイ(平戸市)
長崎県平戸市の平戸大橋から、車を約30分走らせ、生月島へ。スカイブルーの色が特徴の「生月大橋」を渡ると、美しい自然が織りなす絶景のドライブコースがスタートする。島の西側に海岸線に沿った一本に続く道「生月サンセットウェイ」では、水平線に沈みゆく美しい夕日を眺めながらドライブすることができ、自動車メーカー各社のCMロケ地としても有名なスポット。ドライブ中には、長崎新観光百選に選ばれた、不思議な形をした「塩俵の断崖」や、絶景を見渡せる「大バエ灯台」、生月の歴史が残るスポットを楽しむことができる。
やきもののまち(東彼杵郡)
「やきもののまち」波佐見町にある、やきもの公園。公園には波佐見焼の歴史・作品が並び、体験なども楽しめる「陶芸の館」、古代から近世にかけての世界を代表する窯12基を再現した世界でも珍しい野外博物館「世界の窯広場」がある。毎年ゴールデンウィークには県内外の人々で賑わう「波佐見陶器まつり」が開催されている。ハイセンスなカフェやレストラン、雑貨屋などおしゃれなお店が立ち並ぶ西の原は、元製陶所として使用されていた空間を新しい空間として再利用された新たな観光スポット。西の原ブームの火付け役古民家カフェ「モンネ・ルギ・ムック」で美味しいグルメを堪能し、ゆったりとした時間を過ごすのがオススメ。
田平天主堂・平戸の聖地と集落(平戸市)
平戸市田平町にある国指定重要文化財、鉄川与助の代表作「田平天主堂」。大正4年から3年の歳月をかけて、信者達の手によって建設されたロマネスク様式の荘厳な赤レンガづくりの教会。色鮮やかなステンドグラスに陽がさし、静寂な空気に包まれた教会内に光が落ちると、神秘的な空間へと移り変わる。また、田平天主堂から平戸本島へ車で約30分走らせると世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)があり、目を奪われるほど美しい棚田の風景と当時の隠れキリシタンの営みを思い起こさせられる。