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壱岐地区

エメラルドに輝く海、大自然が創り出す奇跡、神々が宿る。玄界灘に浮かぶ豊かな島「壱岐」。

壱岐地区

エメラルドに輝く海、大自然が創り出す奇跡、神々が宿る。玄界灘に浮かぶ豊かな島「壱岐」。

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地域を知る

目次

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    壱岐市:美しい自然と歴史が残り、神々が宿る島

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    壱岐牛:和牛発祥の地。壱岐で生まれ壱岐で育った幻のブランド牛

    壱岐焼酎:麦焼酎発祥の地、黄金比の大麦と米麹で造られる上品な甘みと奥行き

    剣先イカ:高級「剣先イカ」の有数産地、透明で甘みが強くねっとりした味わい

  • 絶景を知る arrow

    小島神社:「壱岐のモンサンミッシェル」、海に浮かぶ神秘の島

    鬼の足跡:鬼が踏ん張ってできたといわれる大きな穴

    辰の島:「日本の快水浴場百選」に選出、息を呑むほど美しいエメラルドの海

地域を知る

2024.1.15

米に肉、魚介や野菜、豊富な食材に恵まれた美食の宝庫。 豊かな自然に囲まれ、歴史と文化が息づく島。

壱岐市
壱岐島・若宮島・原島・長島・大島の5つの有人島と、19の無人島で構成される、壱岐市(郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町が合併)。壱岐対馬国定公園に指定されるなど、手つかずの美しい自然が残る島。自給自足できる島と称されるほど、新鮮な海の幸をはじめとした、豊かな食材が揃う島。「魏志倭人伝」や「日本書紀」にも登場し、古くから大陸と日本を結ぶ王都として栄えた。遺跡が残り、島には150以上の神社が点在することから、島全体がパワースポットとされている。
壱岐市 壱岐市 壱岐市

九州北部の玄界灘に浮かぶ島。福岡県と対馬の中間に位置し、博多港から高速船で約1時間。長崎空港から飛行機で約30分の距離。島では、電動アシスト付きサイクルや、電動トゥクトゥクをレンタルでき、島の景色や風を感じ、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

風土

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 辰ノ島クルージング(壱岐市)
辰ノ島クルージング(壱岐市)
壱岐といえば「透き通るような美しい海」。壱岐随一の美しさを誇る「日本の快水浴場100選」に選ばれた筒城浜をはじめ、貝殻が砕けてできた天然の白砂ビーチなど様々な表情を見せるビーチが点在する。ダイビングやマリンスポーツも楽しむことができる。
勝本朝市(壱岐市)
勝本朝市(壱岐市)
島の北部に位置する勝本浦で開催される朝市。江戸時代から始まる朝市は、毎朝8時頃から11時頃まで路面やアーケードで採れたての海産物や農産物を販売しており、地元価格でゲットできる人気のスポット。地元のおばちゃん達との会話も楽しみのひとつ。どこか懐かしくあったかい気持ちになる。
壱岐神楽(壱岐市)
壱岐神楽(壱岐市)
室町時代より舞継がれる神事芸能「壱岐神楽」。約700年の古い伝統と歴史をもち国指定重要無形民俗文化財に指定されている。壱岐の神社に奉職する神職にしか舞うこと・演奏することを許されておらず、譜面等は無く口頭のみで伝承され続けている。秋から冬にかけて、島内の各神社では毎日のように神楽が奉納され他の地方とはまた異なる神楽を楽しむことができる。
はらほげ地蔵(壱岐市)
はらほげ地蔵(壱岐市)
海女の里として知られる八幡浦。海中に祀られる6体のお地蔵様「はらほげ地蔵」には、お腹に穴が空いており、満潮時にお供物が流れてしまわぬよう貫通していない。六道における苦しみから救ってくれると言われ、地元で遭難した海女さんや鯨の供養のために祀られている。
左京鼻(壱岐市)
左京鼻(壱岐市)
壱岐を代表する景勝地「左京鼻」。東海岸に位置する八幡半島の岬には、断崖絶壁の光景が1km続き、その先には海中から突き出る細い柱を束ねたような奇岩「観音柱」が見られる。壱岐誕生の神話においても登場する8本の柱の1つであり、江戸時代に村人たちが救われたという伝説も残る。

壱岐地区

美食を知る

WISDOM OF FOODS

壱岐牛

壱岐生まれ、壱岐育ちの希少なブランド牛「壱岐牛」

 

◆ 和牛発祥の地

◆ 幻の和牛 美味しさのひみつ

◆ お肉は、壱岐にまで行って食べたい

 

和牛発祥の地

歴史は古く、鎌倉時代の文献「国牛十図」に『筑紫牛(壱岐牛)に優ぐるものなし』と記されており、島にある「原の辻」(魏志倭人伝に記された一支国(いきこく)の王都に特定された遺跡)からは、紀元2世紀〜3世紀初頭と推定される和牛の骨が発見され、和牛源流の地と言われている。

幻の和牛 美味しさのひみつ

年間1000頭しか集荷されておらず、厳しい条件の1つである「壱岐生まれ、壱岐育ち」だけが「壱岐牛」と呼ばれ、市場になかなか出回ることのない幻の和牛。市場子牛平均価格ランキング(平成25年度)では全国7位となり、壱岐で生まれた子牛は、島から出て各地のブランド牛として育てられるほど品質が認められている。壱岐は、海に囲まれた地形。大自然の中で潮風を受け海のミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育つので、とても健康で、美しい霜降りになるのが特徴。肉質が柔らかく、上品であっさりとした脂、コクとキレがあり芳醇な香り。口に含むと、とろける様になくなる。

お肉は、壱岐にまで行って食べたい

島で味わう壱岐牛は、贅沢そのもの。島の飲食店では、ロース・カルビ・タンなどの焼き肉から、しゃぶしゃぶやすき焼きハンバーグまで様々な調理方法でリーズナブルに堪能できる。牧場直送ならではの一頭仕込みのお店もあり、新鮮な壱岐牛を味わうことができる。(運が良ければ市場ではあまり出回ることのない珍しい部位に出会える。)

 

壱岐焼酎

世界の銘酒「壱岐焼酎」。スコッチウイスキーなどと同じく、世界貿易機関(WTO)から地理的表示の産地指定を受けた焼酎。

 

◆ 麦焼酎発祥の地

◆ おいしさの秘密は黄金比

◆ お気に入りの焼酎

◆ 壱岐焼酎の新しいカタチ

 

麦焼酎発祥の地

日本と大陸の中間に位置し、古くからアジア大陸との交流拠点として栄えた壱岐。高度な山地が少なく米や麦が豊かに実る地であり、長崎で2番目に大きい穀倉地帯がある。16世紀頃に中国から伝わった蒸留方法と、壱岐の風土を活かした麦焼酎作りは日本で最も古く、麦焼酎発祥の地と言われる。大麦と米麹を主原料にした壱岐ならではの焼酎は、400年以上にわたり親から子へと伝わり、世界の銘酒に数えられるようになった。

 

おいしさの秘密は黄金比

壱岐焼酎の特徴「大麦2:米麹1」の黄金比率。伝統の技を継承する、島内7つの蔵元では、江戸時代からこの比率を守り続けている。米の旨みと麦の風味が絶妙に調和し、米麹の天然の甘さと大麦の香りを生み出す。上品な甘味と奥行きと深みがある独特な味わい。

 

お気に入りの焼酎

壱岐現地の風土を感じながら、焼酎見学。ほのかに漂う焼酎の香りと共に、出来上がるまでの工程やこだわり、歴史に触れる。試飲をしながら多種多様な味わいが楽しめるので、お気に入りの一本を見つけることができるかもしれない。

壱岐焼酎の新しいカタチ

「若い世代の人たちに、壱岐の焼酎をストーリーを含めて知ってもらいたい。50年後もいつまでも、壱岐焼酎の文化と島を守りたい」という思いで壱岐の蔵酒造(株)が開発した壱岐焼酎ベースのスパークリングカクテル「イキノクラフト」。フードロスの観点から壱岐島内で生産された規格外の農作物を使用し、着色料や香料なども一切不純物が入っていない自然のものを配合。焼酎初心者でも気軽に味わえるよう、アルコール分3%~、フレーバー4種類(いちご・ゆずソーダ・島・樽ボール)となっており、仲間や友達と気軽に乾杯できるお酒。もっと焼酎を気軽に楽しんでもらう入口になってもらいたいとの想いが詰まった逸品。

剣先イカ

イカの中でも高級品として知られる「剣先イカ」。

 

◆ イカの多様

◆ 剣先イカの特徴

◆ 現地で食べる逸品料理

 

イカの多様

壱岐島は玄海灘に位置し、日本有数のイカの水揚げ港。中でも、夏の高級イカと呼ばれる「剣先イカ」は国内有数の産地。かつて壱岐の北部では600隻もの漁船がイカ漁を営んでいたほど。夜に「イカの一本釣り」で一本一本手釣りで漁獲される。胴体35センチ以上超えるものは「壱岐剣(いきつるぎ)」というブランドとなる。

 

剣先イカの特徴

身がとても透明で美しい。甘みが強く、柔らかくねっとりとした上品な味わい。刺身はコリコリとした食感で、火を通しても固くならず、噛めば噛むほどに広がる甘みが特徴。

現地で食べる逸品料理 

現地ならでは、イカの活き造りは絶品。なんといっても新鮮で透明度が高く、活きが良い。ツルっと刺身で食べた後には、残り(のゲソ)を揚げて、天ぷらに。お酒の相性抜群なアテにも変身し2度堪能できる。お寿司、しゃぶしゃぶ、一夜干しや煮付けなど、お店によって楽しめるメニューはさまざま。バラエティ豊かなイカ料理を堪能できる。

西日本最大のイカの水揚港「勝本港」夜の風物詩、魚を集めるために海面に掲げる火「漁火」が沖合で煌めき、幻想的な光景を眺めることができる。

他のご当地料理

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ウニ
ウニ
壱岐の名物といえば、ウニ。島の海底に育つ良質な海藻類を食べて育つので、身が引き締まっている。ムラサキウニとガゼウニ、赤ウニの3種類が獲れる。漁期が短く漁獲量が少ないため、市場に出回ることが少なく幻の赤ウニと呼ばれる。しっかりとした粒でとっても濃厚。島では海女・海上が 300人おり、昔ながらの素潜り漁を行っている。乱獲防止の為、レオタードを着用しユニークな漁を行う地区もある。4月中旬〜10月中、島では水揚げされたばかりの驚くほど美味しい新鮮なウニ料理を堪能することができる。
アスパラガス
アスパラガス
江戸時代にオランダから伝えられたアスパラガス。全国4位の出荷量を誇る長崎県(農林水産省令和3年産野菜生産出荷統計)、中でも壱岐は県下単収16年連続1位を誇る。アスパラガスは春・夏年2回にわたり旬を味わえる。春は時間をかけゆっくりと生育する為、みずみずしくミネラルやビタミンCが多く、夏は太陽をいっぱいに浴び一気に育つ為、綺麗な緑色をしており、とても甘い。収穫したては、特に柔らかいのが特徴。 壱岐では栄養の根源である「土づくり」に力を入れており、肥料にミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育った壱岐牛の堆肥を使用している。安全で、甘くえぐみがなく、香りのよいアスパラが育つ。

長崎県の食材を使った
料理レシピを紹介!

recipe

長崎県の食材を使った
料理レシピを紹介!

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壱岐地区

絶景を知る

WISDOM OF SCENERY

小島神社

「壱岐のモンサンミッシェル」と称され、海に浮かぶ島にある小島神社。月の引力によって起こる海の満ち引き、干潮時には数時間だけ参道が現れ、小島へ歩いて渡ることができる神秘的なパワースポット。この島全体が神域とされ、小枝1本でさえ島の外にもち出してはならないという慣習がある。壱岐空港から車で約15分。御朱印を頂く際は事前に予約が必須。

鬼の足跡

郷ノ浦町の西端、牧埼公園の先端にある、芝生で覆われた広大岬に、ぽっかり開いた周囲110mの巨大な穴。海岸侵食によってできた穴で、“大鬼のデイが鯨をすくい捕るために踏ん張ってできた足跡“と地元で伝わる人気の景勝地。玄海岩海蝕として最大規模を誇り、2013年に、日本百名洞に選ばれている。郷ノ浦港から車で18分ほど、長い年月をかけて自然が創り出す奇跡の光景に出会える。

辰の島

壱岐対馬国定公園の特別保護地区、「日本の快海水浴場百選」の辰の島。「勝本港」から船で約10分の場所、面積約0.16haの無人島。壱岐数随一の透明度を誇り、エメラルド色に輝く遠浅のビーチは息を呑むほど美しい。自然が創り出すダイナミックな景観を堪能できる。