平戸の風土を醸す、生酛(きもと)造りの人気酒「飛鸞(ひらん)」
森酒造場
2026.5.15
平戸の風土を醸す、生酛(きもと)造りの人気酒「飛鸞(ひらん)」
平戸市にある森酒造場をリポートするのは、「サケラボちゃんねる」のカイさんと、「福岡おしゃれグルメ」のしほさんです!
長崎県の北西部に位置する歴史とロマンの島、平戸。この地で今、全国の日本酒ファンから熱狂的な支持を集める銘柄があります。それが森酒造場の手掛ける『飛鸞』です。「飛ぶ鳥を落とす勢いの人気蔵!」とカイさんが興奮気味に語る通り、その華やかな香りと透明感のある味わいは一度呑めば忘れられない確かな魅力を持っています。

平戸の風土を背負い、飛鸞ブランドを牽引する若きリーダー・森専務が出迎えてくれました。
銘酒を生む酒造場を見学
森酒造場五代目蔵元杜氏 森さんの案内で酒造りの現場に足を踏み入れると、蒸し上がったばかりの酒米『五百万石』の良い香りが広がっていました。「わぁ!とてもいい香りですね」としほさん。『五百万石』は平戸で作られている酒米とのこと。蒸米に麹種を振りかける「麹室(こうじむろ)」に案内されると、サウナみたいな空間が。ここでは山田錦60%精米の麹米が作られていました。森専務から「食べてみますか?」の一言で、麹米を食べさせてもらうことに。「栗のような甘味が出ていますね。麹米を食べる機会ってなかなかないですよ!」とカイさんも興奮気味。
40度を超える室内では、山田錦を使用した蒸し米に麹菌を振りかける作業が進んでいました。
人を守る手仕事の蔵
森酒造場では、蒸し上がった米を冷ます放冷機は使用していません。蒸し立てをすばやく布の上に広げ手作業で冷ましていきます。 「機械を使うとベルトコンベアの巻き込み事故が怖いので、スタッフの安全を第一に考えています」と森専務。 美味しいお酒を作るために、働く人のことも考えた配慮がありました。

プクプクと力強く音を立てる生酛のタンク。フルーティーなバナナのような香りが広がります。
8割が生酛づくりというこだわり
飛鸞の最大の特徴は、ラインナップの約8割が伝統的な「生酛づくり」で醸されていることです。生酛づくりとは、人工的な乳酸を添加する「速醸づくり」とは異なり、蔵に棲みついている自然界の乳酸菌をゆっくりと取り込んでいく昔ながらの製法です。速醸ならば1週間程度で済む工程が、生酛では1ヶ月以上もの時間がかかります。 「なぜそんなに時間のかかる生酛を主軸に?」という問いに対し、専務の答えは明快でした。「平戸を表現していくのがベースにあるので、蔵に棲みつく菌でお酒を作った方が、平戸で作る価値みたいなものがより高まるんじゃないかなと」。手仕事の温もりこそが、飛鸞だけが持つ奥深い甘みと柔らかいシルキーな質感を生み出しているのです。

「我々が一般人第1号!」と歓喜するリポーター。昨日搾ったばかりの最も新鮮な一杯を味わいました。
自由なペアリングを楽しんで
昨日搾ったばかりの新酒第1号『HIRAN Happy New Born』を試飲させていただきました。「うわ、おいしい!もう蔵の中のいい香りが全部この中に詰まったみたい。甘みも旨みもあってスッキリしている!」とカイさん、しほさんが大絶賛。「料理に合わせるなら水ようかんもいいかも!」としほさん。「甘エビのジュレもいいよね」とカイさん。そして『HIRANにこまる(生酒)』と『HIRANにこまる(火入れ酒)』も試飲。「にこまるは長崎で一番よく作られている食用米なんですね。生はキラキラしているイメージで火入れはおしとやかな味わいですね。お刺身の盛り合わせに合いそうな。」とカイさん。「平戸名物のヒラメとポン酢の組み合わせは、よく合いますよ。」と森専務。さらに、「福岡銘菓『博多通りもん』のような甘いお菓子にもいいかも!」としほさん。ぜひ常識に囚われない自由なペアリングを楽しんでみてください。

夕日が沈む美しいサンセットロード。「彩道」はこの平戸ならではの情景を表現して生まれました。
平戸の景色を見ながら味わう至福
「ここ平戸は元々“飛鸞島(ひらんど)”と言われていました。鸞(らん)という鳳凰のような霊鳥が飛んでいる姿に島の形が見えたことからそう呼ばれていたんです。世界に羽ばたくお酒をという想いから、ブランド名は『飛鸞』にしようと。」と森専務。 その力強い名前の通り、飛鸞には平戸の情景が色濃く反映されています。例えば『彩道(さいどう)』というお酒は、平戸の海沿いを走るサンセットロードから見える美しい夕景を表現しています。「平戸の夕陽を楽しみながら飲んでみたいですね」とカイさん、しほさん。森専務も「そうですね。飛鸞が旗印になって多くの方々が平戸に来ていただき、平戸を好きになってもらいたいですね」。ぜひ平戸を訪れ、美味しい飛鸞をお楽しみください!
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